千葉の地酒モニター事例発表

モニターを終えて


 一年間の長きに渡りおこなった「千葉の地酒モニター」がようやく終わりました。
ご協力頂きました5名のモニターの方々、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。皆さんのおかげで本当にいい企画が出来ました。心より御礼申し上げます。

 この企画を始めるきっかけは、千葉の酒の知名度が余りに低いと感じたからです。
サイトを始めたのも、千葉で酒屋を商っていて地元酒蔵とお付き合いが始まると、愛着も生まれ『何とかして千葉の酒をもっと売りたい』と思うようになりました。どうしてこんなに美味しいのに地元の人さえ呑まないのか?どうして県外の人にも注目されないのか?
そんな中インターネットと出会い、すぐに“千葉の地酒ショップ”を「これしかない!」と思いつきました。
 
 最初は遊び半分でしたが、だんだん力が入ってくるとますます千葉酒の力不足を感じ、ネット上の酒関係の個人サイトを覗いても殆ど取り上げられない関心の少なさ。これではビジネスになるわけがありません。
そこで、まず千葉の酒の知名度を上げる必要性を強く感じた次第です。それにはなんといっても“ただ”で消費者に呑んでもらうとこです。
つまり懸賞をかけて広く告知する必要がありました。しかしただプレゼントでは、それで終わってしまうでしょう。ウエブショップで問題なのは売っている酒を販売者がいくら『うまいよ〜』と叫んでも、所詮「売り文句」としかとらわれないということです。(そのとおりなのですが…)『それを打破するには生の声しかない!』そこで(たぶん)かつて前例のない『年間モニター』という方法をとったのです。

 そうして始まった『千葉の地酒年間モニター』ですが、約1000人の応募の中から5名を選抜、一年間に6種類のモニターが行われました。その結果は(ビジネス的には計りませんが)まずまず大成功だったと思います。その理由は二つあります。

 モニターの方は応募メールに書かれていたコメントを参考にしましたが、偶然に選ばれた5名でした。バラエティに富んだ皆さんは、正直に思ったとうりの意見を実直に書いてくれました。「この人達のコメントを読み比べれば、かなり千葉の酒の輪郭が見てくれた人にも思い浮かぶのではないか」と最初から感じたのです。そして、そのとうりの結果が得られたと思っています。

 もう一つは、いかに人の味覚がバラバラかということ。これはダレでも「そりゃそうだ」と思っているでしょうが、それならばどうして「久保田」や「八海山」、今は十四代、飛露喜と一部の銘柄だけが注目浴びる現象が起きるのでしょう。
今回のモニターでも解るように、甘い辛いはもとより濃い薄いまで、とらえ方は千差万別です。今回は5名の方だったので余計です。これがもっと多い人だときっと統計化して一つの傾向に偏ってくると思うのですが、今回のモニターでは正反対の意見などが続出しました。
 つまり一部のプレミア酒などが注目される背景には、正当に味が注目されている以上にマスコミ誘導的部分が強く、ユーザーが踊らされている傾向が改めて認識されました。
 またモニターの方々は自分の普段呑んでいる酒、好みの酒と比較して評価されています。一見正反対の意見も、そのことを考慮し見方を変えれば、おおよそ同じ意見を言っていることが分かります。

 さてそのモニターですが、モニター酒の選定はすでに企画時点でほぼ決まっていました。基準は「特定名称酒で約1000円〜1500円の範囲で普通に買って飲める酒」です。その内訳は純米酒2種、純米原酒、純米生酒、純米無濾過生原酒、吟醸酒各1種となりました。モニターそのものは順調でしたが、唯一のトラブルは送ったお酒の評価に(私が)納得がいかず、同蔵の違う酒で再評価をして貰ったことです。
その酒は木戸泉の純米酒「自然舞」でした。高温山廃仕込みという個性的な造りの酒の違いを味わって貰おうと送った酒でしたが、その評価は意外と平凡で期待と異なりました。まずい、好みに合わない、ならそれでも良かったのですが、「何とも思わない」では『この酒を飲んでもらった意味がない』と感じ、急遽純米生酒の「しぼったまんま」をモニターして貰いました。今考えれば当蔵の純米の中で、一番普通の酒を出してしまったと反省しております。
 それ以外は全く順調で、多少モニター提出が遅くなることもありましたが、自分の遅筆を除いては快調そのものでした。

 一年間に渡って行ったモニターも終了しました。この結果の評価はご覧いただいた方にお任せしましょう。千葉の酒は「やっぱり」と感じた方もいるでしょうし、「なかなか」と思った方もいたでしょう。あなたはどうでしたか?

 最後にモニターをしてくれたの皆さん。
地元秋田の酒と比較対照し、常に辛口でしたが最後に「こんなに美味しい酒があるならもっと早く出して欲しかった」とおっしゃた『樋口さん』。本当は女性だと思っての採用でした。
淡麗純米派でクセのある純米酒に閉口した『小島さん』。しかしどうして駄目なのか
丁寧に解説してくれました。その姿勢に感謝です。
最年少でプロ並みの利き酒能力を発揮した『ミスターAさん』。いつもその的確な評価を表敬していました。出来ればウチ(働きに)に来て下さい。
千葉県代表として参加して頂いた『猿田さん』。途中でご不幸もあった中、最後までつきあって頂きました。ありがとうございました。
純米酒が苦手と仰っていた紅一点の『加藤さん』。純米酒に、千葉の酒に、偏見が無くなったそうですね。素晴らしいことです。
 本当に本当にご苦労さまでした。そしてありがとうございました。今後も「美酒探求!千葉の酒街道」がどう成長するか見守っていて下さい。

 それから当サイトをご覧の皆さん。この企画へのご意見がご意見がございましたら、是非メール、または掲示板へお寄せ下さい。お願い致します。
また今年は新・モニター企画を行いませんでしたが、来年の4月または9月辺りには必ず行う予定です。また違う酒で全国の酒通に挑戦です。是非その節はご参加下さいませ。

今度はあなたが「モニター」です!

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