 |
加藤ひろみさんの評価
@色つや・香り=8点
A味わい・口当たり=6点
B総評=7点
第一印象としては大変重い感じのするお酒でした。わりとさらりとした味わいになれている私としては、しっかりと呑んでいる感覚を実感しながら呑みました。
最初は冷やで呑んで、次に熱燗にしてみましたが 熱燗にすると重みが尚一層感じられて普段食べている肴よりはすこしあっさりした物のほうがマッチしているようでした。冷奴や、いか納豆と一緒に呑むのがベターかと思いました。 将に冬場にマッチしたお酒でした。
|
 |
樋口博美さんの評価
@色つや・香り=色つや4点・香り5点
A味わい・口当たり=味わい5点・口当たり3点
B総評=酒仲間と一緒に呑んでみました。出席者 50代男性3名、50代女性1名、40代男性3名です。全員がのん兵衛です
唯一メンバーの中で一番上品と?思われる男性は今回欠席でした。
今回用意したもの=秋田の酒 太平山 生もと純米。まずはじめに両方を飲んでみて、どちらがうまいかという問いに対して全員が太平山と答えました。
全員の意見を元にするとこうなりました。
うすい、水くさい、まずい、コクがない、後味が悪い、口の中で香りがきつい、ワインみたいだ、などという意見が出ました。辛辣な意見ですいません。
やはり秋田県人の口には合わなかったみたいですねえ。感じとして、秋田の酒はとろっとしたようなちょっと濃い系、かもし酒はさらっとしているうすい系....かな。
いつも飲んでいる秋田の酒が一番うまい、という意見も多々ありました
今回用意した太平山は特別高い酒ではなく普通に飲まれている酒です。温度は冷やして{といってもほっとけば冷えているんですが}飲むのが好きなので暖めては飲みませんでした。
|
 |
ミスターAさんの評価
@色つや・香り=8点
純米酒なので、吟醸香は期待していませんでした。冷えている状態で、穏やかで、立ち香・含み香ともに穏やかです。
香が、穏やかなので食中酒として適していると思います。色は、うっすら山吹がかっています。つやもあり、見た目はいいと思います。ぬる燗をつけると、アルコール臭が気になり、冷えた状態より劣ります。
A味わい・口当たり=7点
冷えている状態で、口に含んだときは「生酒or生詰め」かと思いました。
瑞々しく、フレッシュな感じがしました。
まず、口あたりは柔らかく、すぅーーっと口の中に引っかからずに入ります。
最初に感じるのはフレッシュさと軽い甘味。味のふくらみは、淡麗からやや中口に感じます。すぅーーと綺麗に、滑らかに広がります。透明感があります。
終盤、喉の奥でわずかに酸味と辛味をやや感じ、最後に苦味・渋みで味を締めつつ、切れていきます。
燗をつけると、序盤から苦味・渋みが際立ち、後味に難があります。
B総評=7点
純米酒ということでしたので、ぬる燗をつけつつ、冬の味覚とじっくり呑めるお酒かと思っていましたが、フレッシュできれいな酒質に驚きました。蔵・千葉県の特徴なのでしょうか?
フレッシュな酒質ですので、燗あがりは期待しませんでしたが、実験的にやってみました。やっぱり、だめでした・・・。(笑)
冷蔵庫から出してきて、すぐがベストの飲用温度だと感じました。フレッシュ、柔らかく、スムーズで軽く、透明感のある酒質です。
常温に近づくにつれ、後味の渋み・苦味が口に残るように思います。
あっさりした味わいなので、おでんよりも、お刺身なんかとあわせて、冷えた状態で呑みたいですね。日本酒を呑みなれていない方、あるいは軽いお酒を好む人には、受けがいいんじゃないでしょうか。
味わい的には、香があったなら、純米吟醸と間違えるかもしれません。
個人的な好みからすると、ど真ん中ストライクではありませんが、このお酒のよいところも十分感じます。
多くの人に、受けがいいお酒だと思いますし、こういう酒質が好みな人は、9,10点をつけるのでは無いでしょうか。
|
 |
猿田寿男さんの評価
@色つや・香り=色つや6点、香り6点
少し色がある澄んだ感じがします。香りは結構強く個性がある感じです。
A味わい・口当たり=味わい5点、口当たり5点
純米酒と言うとおとなしい口当たりが一般的ですが、この酒は、かもし酒らしく結構主張している感じです。ただ、味は普通に思いました。
B総評=千葉の地酒モニターに当選させていただきありがとうございました。
待ちに待った酒が届き、女房と二人で早速試飲しました。稲花の酒は、過去にも絶品の酒があり(昭和57年頃の大吟醸)、思い出のある酒なので、楽しく飲まさせていただきました。
私は、冷酒で飲むのが好きなのですが、今回の酒は、普通の純米酒とは異なり、個性があり、まあまあいける酒だなと感じました。
|
 |
小島潤二さんの評価
@色つや・香り=あまり意識をしない項目なので、他の酒との比較はできませんが、わずかに琥珀色がかった色を感じました。香りは純米酒らしい米のにおいを比較的強く感じました。
A味わい・口当たり=三度に分け、温度を変えて飲んでみました。
T、ほぼ常温:これが一番米のにおい(いやなにおいはありません)を強く感じました。口当たりは柔らかくすっと入ってきます。
U、冷やして:米のにおいは無く、すーっと喉を越してしまう感じです。これが一番飲みやすいかも知れませんが、逆にこの酒の特長を感じにくく、一番もったいない飲み方かも知れません。
V、燗:米の臭みが出るのではと心配したのですが、全くありませんでした。燗によって無個性化してしまうのではという懸念がありましたが、それまでの二通りの飲み方と比べても、その特長はしっかり残っていました。
B総評=料理との相性が良い酒という印象でした。あまり脂っこい食べ物は除きますが、ほとんどの食べ物と合うのではないでしょうか。言い方を変えれば、腰のしっかりした酒と言えるでしょう。そうは言っても決してしつこいわけではありません。それ故、長く飲み続けても飽きることは無いと思います。(実験していませんのでそれ以上言えませんが)酒の中には、最初の口当たりは良いが1合も飲むともう少し淡泊なものが欲しくなるような強すぎる個性を持ったものがあります。(もう一方でサラッと口当たり良くいつまでも飲めるが結局無個性だったというものもあります。)この酒は、そういう酒とは違うという意味です。
飲み方は、今の時期の常温がベストと感じます。冷や・燗ではこの酒の個性が出にくい(従ってもったいない)感じがします。
価格が分かりませんので何とも言えませんが、晩酌用の酒(私の基準は1升3000円以下です)としては選択肢のひとつになり得る酒と言えるでしょう。
|