第五回モニター酒 「東薫 吟醸二人静」蔵元:東薫酒造 千葉県佐原市佐原イ-627 酒データ: ●原料米/美山錦 ●精米歩合/55%以下 ●アルコール度/15〜16度 ●日本酒度/+3 ●酸度/1.4 当店価格:720ml 1437円(税込) >>この蔵の他の商品を見る |
||||||||||
|
||||||||||
| 【寸評】 今回のモニター発表が大変遅れてしまったことを、まずお詫び申し上げます。 さて今回モニターして頂いた酒は佐原の名酒「東薫」の吟醸酒二人静です。 東薫といえば千葉の酒の中でも名酒と知られ、東京を始め全国にファンがいる蔵で、南部杜氏の名匠「及川」杜氏のいる蔵としても知る人も多いでしょう。また佐原は江戸時代から関東灘といわれ酒所として有名なところでした。 二人静はその中でも主力の吟醸酒で、吟醸酒造りに猛る当蔵を代表する酒です。さてどんな評価をもらえたかというと…ちょっと意外な結果でした。 この酒の特徴は吟醸酒そのものの高い香りと滑らかな口当たりだと思われます。その香りに関しては小島さんは「クセのない香り」と評価しましたが、ミスターAさんは「吟醸香が個人的に苦手」で鼻にツンとつく、加藤さんはアルコール感を感じとられました。 味わいに関しては小島さんは「純米酒でなくても抵抗無く飲める」といい、たいていの料理にも合うといわれましたが、加藤さん、ミスターAさんは同じように「酒が主張しすぎて料理に合わない」と感じされたようです。 また猿田さんは「値段相当からすると最高の味」と評価しましたが、秋田の樋口さんは「なんと薄い酒だろう」といっています。 いつもの事ながら飲まれる人の好みで全く評価が分かれたようです。淡麗な純米酒好きな小島さんはそれなりの評価を頂きましたが、同様に純米(吟醸)酒がお好きのミスターAさんは全く駄目なタイプとなりました。加藤さんも同様で、樋口さんは「全く反対の理由」で駄目というところが面白いですね。 吟醸酒はバブルの頃まで、従来の日本酒にない華やかな香りと滑らかな口当たりが受けて一時地酒ブームの牽引車でした。酒バーでキンキンに冷えた吟醸酒をショットで飲むなんて風俗も流行ました。しかし現在ではより本格的な純米酒にブームが移り、より搾り立てに近い無濾過ブームとなっています。 香りの高い吟醸酒はその香りが仇となり「食事のじゃまになる」とか、「アルコールを使った酒は本物じゃない」とかいわれ酒通からは敬遠され気味です。今回もアルコールに関する指摘もありました。 東薫は高い香りのある吟醸酒の得意な蔵で、大吟醸の「叶」をはじめとする吟醸酒で高い評価を得てきました。しかし時代が変わり吟醸酒離れが進むと共に酒造りの方向性も変わりつつあります。現在はしっかりとした造りの純米酒も造るようになりました。しかしブームは去ったといえど、その香りの良さと滑らかな口当たりは食中酒として飲むのではなく、デザートワインにようにそれのみを少量だけたしなむといったスタイルには希少な日本酒であり、まだまだ捨てがたい存在感のあるものだと思われます。皆さんもTPOにあわせてチョイスしてみて下さい。 |
||||||||||
| |前の事例に|もどる|ホームへ|次の事例に| |